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2021-08-24

ゆるふわカジュアル面談担当いろは

なのくろ

なのくろ

@nanocloudx

ゆるふわカジュアル面談担当いろは

なのくろです、こんにちはこんにちは。

いわゆる採用活動で「カジュアル面談」ってありますよね。
初対面の相手と話すのって結構大変ではないですか・・・?
聞く側ですら身構えるのに、話す側になったらもうね、ふええええって感じ。

仕事柄、面談や面接を担当する機会がとても増えてきたので、同じ悩みを抱える誰かのために、私はこうしてる!というのをここに供養しておきます。
(あまり偉そうなことを書くのは気が引けますが、意外と需要がありそうだったので書いてみました。)

面接担当視点での記事ですが、面接を受ける側の視点でも参考になれば幸いです。

なんでやるんだっけ

そもそもの話、なんでカジュアル面談するのでしょう?なぜあなたが担当するのでしょう?
もし「人事or上司に依頼されたから仕方なく」だとしたら、もったいないかなと思います。
というのも、採用活動は一緒に働くメンバーを探すために行っているのであり、その一緒に働く人を探しているのは「あなた(を含めたチームメンバー)」のはずだからです。

前提として、新メンバーを求めているのは人事ではなくあなた自身である、という認識でないとカジュアル面談をやるのが難しいというか、なんのために募集しているのか判らないまま始めても会話に困るんじゃないかと思います。(もしあなたを含めたチームメンバーが新メンバーを求めていないのであれば、なんで募集しているのか問うたほうが良いかもしれません。組織を見る視座が高まるかも?)
本当に誰でもいいなら他人任せで良いかもしれませんが、一緒に働く人はあなた自身が会って話して確認したほうが、お互いにミスマッチを防げて良いかと思います。

にっこにっこにー

カジュアル面談は相手とのファーストコンタクトです。
仕事であれプライベートであれ、第一印象は極めて重要です。
聞く側はもちろん、話す側なら会社を代表していると言いきっても良いでしょう。

とにかく明るく笑顔で。疲れていても笑顔で。
オンラインなら明るい部屋でカメラをちゃんと見る。部屋が汚いなら掃除するかバーチャル背景。
超基本で超重要です。案外出来てない人が多い。バカにしているわけではなく本当に大事だと思います。
極端な話、言いたいことの7~80%ぐらいはこれです。にこにこしような!

会社説明するだけなのに見た目とか関係なくない?って思うかもですが、会話した相手の印象って無意識レベルでも残るというか、話した人の印象が会社の印象にもなりうるんじゃないかなと思ってます。
相手の気持ちになるのも大事です。ただでさえ緊張するのに、怖い人が真顔で出てきたら嫌でしょう?

私の場合は面談開始前にWebカメラの前でにっこにっこにーしています(まじかよ)。

相手を知っておく

事前情報がまったくない初対面の相手と話すのって難易度高くないですか?
幸いなことに、面談面接の場合は相手について事前に多少なり調べることが可能なはずです。
(むしろ全く知らないのは失礼ですよね。企業側からスカウトしているなら尚更)
開始前に数分でも良いので、一通り相手の情報には目を通しておきましょう。

どんな温度感なのか、どんな技術が好みなのか、どんな働き方が良いか、面白い趣味があるかなど、会話のネタを準備しておくと後々会話が楽です。

挨拶は大事ね

初対面ですもの、面談が始まったらまず挨拶と自己紹介です。
さくっとで良いので、私は誰で、どんな担当で、今日はこんな話ができます、みたいな前置きをしています。
可能であれば相手の自己紹介も聞ければよいでしょう。アップデートがあるかもしれませんし、会話のネタが増えるかもしれません。

突然会社説明が始まっても、なんだか堅苦しい印象になっちゃいますよね。
一言「今日は外暑かったですね〜」みたいな無難な会話を挟むだけでも、緊張がほぐれるかもしれません。
カジュアル面談なのですから、カジュアルに話しやすい雰囲気を作っておくのは互いに必要な工数だと思います。

会社を紹介する

ここは基本的にテンプレ的な紹介になることが多いのではないでしょうか。
説明用のスライド資料などを用意しておくと楽だと思います。
こういう規模で、こういう市場で、こういう事業をやってて、こういう部署があります、みたいな。
あまり有名でない業種や事業ならば、どういう世界なのか丁寧に説明しても良いと思います。

私の場合、会社紹介はささっと進めるようにしています。
一方的に話し続けるのって疲れちゃうし、それは会話じゃないですしね。
面談でよくある質問は事前に準備していますが、一気にまとめて話すのではなく、会話のネタとして相手が気になっているところから伝えるようにしています。

どんなチーム構成なのか、どうやって分担してるのか、普段の働き方、残業時間、副業・リモートワーク可否などなどは、おそらくどの会社でもよく聞かれる項目だと思います。

質疑応答する

これが実質本番です。頑張りましょう。
自発的に相手から質問してもらえるなら簡単です。答えられる範囲でどんどん答えちゃいましょう。
するどい質問や突っ込んだ質問は、回答が大変かもしれませんが、ちゃんと話を聞いてくれているし興味を持ってくれている証拠なので好印象です。

もし相手が緊張していたり、質問に困っているようであれば、相手が会話しやすいネタを投下してみましょう。
(面接ではないので)会話のきっかけとして相手が答えやすそうな質問をしてみるのも吉です。

私「ところで○○○さんは×××をされているんですね、△△△に興味があるんですか?」
相手「あ、はい、かくかくしかじかでこんなことやってるんですよー」
私「おー!そうなんですね!実は弊社でもかくかくしかじか(アピールポイントに繋げるなど)」

質問することで相手を知ることもできますし、興味がありそうな部分から、会話を広げやすくなります。
これは面接でも使えるテクニックだと思います。相手の良いところは引き出したいですしね。

「会話を繋げる」こと

難しいと思いますが大事なことです。いわゆるキャッチボールってやつ。
会話が途切れたときの謎の気まずさってありますよね、あれが本当にしんどい。
あっやべっ、どっちから沈黙破る!?みたいな殺伐とした戦いは回避したいですよね。

会話を途切れさせないように、話せるネタがあるなら用意するに越したことはありません。
先程書いた、事前に相手について調べる、よくある質問を会話のネタに取っておく、質疑応答で相手に質問してみるのも、会話を繋げる上で役に立つと思います。
会話の途中でも話を広げられそうなポイントを見つけて、ネタが尽きないように頑張る。

(人によるとは思いますが)変に身構えたり取り繕う必要はないので、普段のミーティングや友人との会話と同じぐらいのテンションのほうが自然体でお互い話しやすいと思います。

直感を大事に

最初の数分の会話だけでも、だいたい相手のノリや雰囲気は感じ取れます。直感はとても大事です。
この人いいな!と感じる相手とのカジュアル面談は自然と会話が続くものですし、特に困ることはないでしょう。

問題はそうではない場合です。この人との会話しんどいな...と感じる相手は少なからず存在します。(なぜか高圧的な人、返答が全然ない人、etc...)
第一印象は超大事と書きましたが、それは双方に言えることで、序盤の会話だけで見切りをつけてしまうことはあると思います。だって人間だもの。誰が相手でも丁寧に話すのは当然ですが、無理して時間いっぱい話さなくても良いと思います。

もしかしたらコミュニケーションが苦手なだけで、秀でたスキルを秘めているかもしれません。
でも一緒に働く相手を探しているのですから、会話が難しいと感じる相手を採用するのは稀だと思います。
無論、それは相手から見ても一緒です。面談担当の印象が微妙だったら会社の印象も悪くなるので要注意です。

無理に推さない

会社の代表としてカジュアル面談をしているならば、自社を推そうとするのは自然なことです。
しかし「弊社はいいぞ!!弊社へおいで!!!!!」ばかり言われたら、なんか怪しくないですか?

転職は頻繁に体験することではないですし、初めての転職だとしたら不安や心配もたくさんあるはずです。
私の場合は「もし私が友人だとしたらなにを伝えるかな?」というのを意識するようにしています。
自分が入社してどうだったか、どういったことが気になったか、他社と比べての良いところなど、自身の体験談を話すのは有益です。

もちろん自社の面接には進んでほしいですが、相手にとって良いキャリアアップとなるよう、純粋に応援するようにしています。
相手によっては来てほしくても「いまの環境も全然悪くない、急いで転職しなくても良さそう」と伝えることもあります(人事から叱られそうですがw)
いつか相手の環境が変わったときに「そういえば良い会社あったな?」と思い出してもらえるだけでも有意義だと思います。
もちろん話をしていく上で「あなたは弊社にぴったり!」と感じたならば、そのまま熱意を伝えちゃいましょう。

有意義な時間にする

業務関連の話でも、そうではない雑談でも、共通の話題で盛り上がれたならば有意義です。
雑談でも一緒に働くことになったときの印象がイメージしやすくなって良いと思います。

カジュアル面談とはいえ、もし余力があるならば会話の中で探りを入れてみるのもありです。
相手が技術職なら、この分野の人なら知ってそうな専門用語や時事ネタを織り交ぜて、相手がどんな反応をするか探るのも良いと思います。会話が難しそうなら話題を変えればいいですし、自分もまだ知らない回答が来たらラッキーです。むしろ相手から学ばせてもらうこともあります。
他にはどんな会社に興味があるかとか、いつごろ転職予定かなども聞いておくと人事担当がきっと喜びます。

次に繋げる

予定時間が近づいてきたら、このあとの流れについて事務連絡すると親切でしょう。
不明なら後ほど人事から連絡しますとか、そんな感じで良いと思います。
自社の一押しポイントなどがあれば、最後にもう一度アピールしても良さそうです。

もし良いなと思った相手には、話せて楽しかったとか、応募お待ちしております!とか伝えると好印象です。
直接言わずとも「あなたには是非来て欲しい!」という雰囲気は大事で、「私が必要とされている」とか「私のスキルが役立ちそう」という感情になるのは悪くない気分ですし、せっかくだし面接受けてみようかな?となりやすいです。

もし面接へ進んでもらえなかったとしても、カジュアル面談を受けてくれた相手に「この人と話せてよかった」と思ってもらえたら、面談担当として嬉しい限りです。

面談終了後は、次に面接をする人のために話した内容や印象などを伝えると良いかと思います。採用はチーム戦です。
必要に応じて、面談した相手にメールを送ったり、次回の面談や面接を案内することもあると思います。

さいごに

つらつらと書きましたが、兎にも角にも笑顔で。会話を繋げられれば大丈夫。
面談であってもそうでなくても、会話するのってある種のスキルだなーと思う今日このごろ。
話すのが苦手でも、自分たちを知ってほしい&相手を知りたいという気持ちで向き合えば、なんとかなると思います。採用活動がんばってね!

ではまた!
(ps.ところで私と一緒に働きませんか?にっこにっこにー!)

最後までお読みいただきありがとうございます

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