こんにちは、なのくろです。
この記事は「御室ムスメ巡礼」Web最速レポートです。
御室ムスメに会うため、仁和寺および御室成就山八十八ヶ所(OMURO88)を巡りました。
御室ムスメとは
仁和寺を知る
仁和寺は京都にある寺院です。888年に創建された格式ある寺院で「旧御室御所」とも呼ばれています。 「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録されています。
仁和寺へは電車やバスで向かうことができ、近くには金閣寺や北野天満宮などもあります。 春には大変美しい「御室桜」を観ることができます。
御室成就山八十八ヶ所(OMURO88)
仁和寺の裏には標高236mの成就山があり、3kmほどの山道には88箇所の札所が点在しています。 御室八十八ヶ所霊場は有名な四国八十八ヶ所の写しであり、巡礼すると同じ御利益を得ることができます。
成就山は近年の自然災害などの影響で倒木や決壊の被害を受けており、御室成就山八十八ヶ所の再整備を行うために7ヶ年の整備事業計画「OMURO88プロジェクト」が発足しました。 そのプロジェクトの一環として、若い世代へ88ヶ所を周知し足を運ぶ機会を設けるため誕生したのが「御室ムスメ」です。
御室ムスメかわいい!
御室ムスメは八十八ヶ所の御堂をモチーフに擬人化されたキャラクター達です。
それぞれのキャラクターは総勢88名の人気イラストレーターによって描かれています。 御堂にまつわるエピソードを元に、仁和寺の若手僧侶とイラストレーターのコラボレーションによって生み出されました。 最初はクリアファイルのグッズ展開が行われ、売り上げの一部が復興整備費用に充てられます。
一緒に巡礼してみた
6月某日、御室ムスメの発表記者会見およびクリアファイルの試験販売が行われました。 早速、88人の御室ムスメたちと一緒に御室成就山八十八ヶ所(OMURO88)を巡ってみましょう!
およそ2時間程度の登山ですので、巡礼される方は準備運動と水分補給をお忘れなく。
(※参拝時は緊急事態宣言が解除されていましたが、時勢を鑑み必要な対策を講じた上で参拝させて頂きました。仁和寺においても衛生対策がしっかりと行われていました。)
以下、札所と一緒に撮影した御室ムスメです。
阿波(徳島)
1番から23番は徳島にある御堂です。
すだちをイメージした「緑」がテーマカラーで「春」をイメージして描かれています。
阿波の区間はさくさく歩けた印象です。
23番まで進むと見晴らしのいい景色が広がりました。
土佐(高知)
24番から39番は高知にある御堂です。
カツオや海をイメージした「青」がテーマカラーで「夏」をイメージして描かれています。
土佐の区間は山登り感があります。
山頂までもう一息です。
伊予(愛媛)
40番から65番は愛媛にある御堂です。
みかんをイメージした「橙」がテーマカラーで「秋」をイメージして描かれています。
41番は六角形の御堂で、時計回りに3回廻るのがお作法です。
48番は成就山の山頂です。標高は236mで京都が一望できます!
50番から少し歩くと絶景ポイントがあります。ここでちょっと休憩するのもおすすめ。
53番は最も険しい岩の道になっています。智奈津ちゃんに試されているかのよう。
65番は奥に進んでいくと成就滝があります。
伊予の区間は最も長いので、少しずつ休みながら歩きました。
讃岐(香川)
66番から88番は香川にある御堂です。
うどんをイメージした「白」がテーマカラーで「冬」をイメージして描かれています。
伊予の区間は下り坂なので、さくさく進みました。
68番は見落としがちなのですが、少し山を下った先の池にあります。
無事に88ヶ所全て巡ることができました!
御室ムスメのすゝめ
筆者は御室ムスメと出逢うまで、仁和寺および御室成就山八十八ヶ所を知りませんでした。 護摩祈願を見学したり、僧侶の方からお話を伺うなど、歴史や文化を知るきっかけになりました。 また巡礼途中、たくさんの倒木や倒壊しそうな御堂を目の当たりにしました。 御室ムスメを通じてOMURO88の復興整備に参加できることは意義のあることだなと感じました。
御室ムスメは88のキャラクター全てに細部のこだわりが感じられます。 それぞれの寺号がキャラクター名のモチーフになっていたり、御堂にまつわるエピソードがイラストに現れていたり、キャラクターごとの設定が細かいのが魅力的です(色音ちゃんと最奏ちゃんが姉妹など)。
京都にお越しの際は、ぜひ御室成就山八十八ヶ所を巡ってみてはいかがでしょうか?